2026年5月10日
三菱HCキャピタル(8593)が連続増配を続ける理由|リース株の魅力
執筆: ただの会社員
結論からいうと、三菱HCキャピタルは2024年時点で連続増配26年を達成している、国内屈指の増配継続銘柄です。 配当利回りも3〜4%台と高水準で、「増やしながら受け取る」という理想的な配当投資ができる銘柄として注目しています。
新潟の地方サラリーマンとして、三菱商事やNTTといった連続増配・高配当株を中心にNISA口座を育てている私が、この銘柄の魅力を数字でしっかり検証してみます。
連続増配26年の実績――数字で見る増配の歴史
三菱HCキャピタルの配当推移を直近で確認すると、こうなっています。
| 年度 | 1株配当 |
|---|---|
| 2020年3月期 | 26円 |
| 2021年3月期 | 27円 |
| 2022年3月期 | 28円 |
| 2023年3月期 | 32円 |
| 2024年3月期 | 36円 |
| 2025年3月期(予) | 40円 |
2020年→2025年のわずか5年で、配当は26円→40円と約54%増加しています。コロナ禍でも減配ゼロ。これが26年連続増配の底力です。
1998年のアジア通貨危機、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショック――どの局面でも配当を切り下げなかったという事実は、長期投資家にとって非常に重要なシグナルです。
なぜ安定して増配できるのか――リース業のビジネスモデル
リース業は「モノを買って、貸して、利ざやを稼ぐ」という極めてシンプルな構造です。三菱HCキャピタルの場合、航空機リース・環境エネルギー・インフラ・医療機器など、景気の波に左右されにくい社会インフラ系資産を多数保有しているのが強みです。
ポイントは以下の3点です。
- 契約が長期固定:一度契約したら数年〜十数年単位でキャッシュが入り続ける
- 分散が効いている:国内外・業種・資産タイプが広く分散されリスクが低い
- 金利上昇への耐性:調達コストは上がるものの、長期契約で収益が先に固定されている案件も多い
副業ゼロの会社員だからこそ、「仕組みで稼ぐビジネス」への安心感は大きいです。毎月の給料と同じように、リース収益も”定期的に入る”構造なんですよね。
配当利回りと配当性向――この増配は持続可能か?
2024年11月時点の株価約1,050円前後で計算すると、
- 予想配当利回り:約3.8%(40円÷1,050円)
- 配当性向:約38〜40%
配当性向が40%前後というのは、「稼いだ利益の4割を配当に回し、残り6割は会社に再投資している」ということ。高すぎず・低すぎず、増配余力が十分に残っている水準です。
日本株全体の平均配当性向が30〜40%程度ですから、無理をしていない健全な還元方針といえます。これが26年増配を支えてきた根拠のひとつです。
花王・三菱商事との比較――連続増配銘柄の中での立ち位置
連続増配銘柄として名前が挙がる代表格と比較してみます。
| 銘柄 | 連続増配年数 | 予想配当利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 三菱HCキャピタル | 26年 | 約3.8% | 約38% |
| 花王 | 34年 | 約2.3% | 約70%超 |
| 三菱商事 | 約10年 | 約2.7% | 約30% |
花王は連続増配年数では国内最長クラスですが、足元の業績低迷で配当性向が70%を超えており、増配継続への不安が出始めています。利回りも低め。
三菱商事は私がNISAで保有している銘柄ですが(含み益+37.9%で今のところ好調)、増配年数はまだ10年程度。配当性向の低さは成長余力の裏返しでもありますが、資源価格の波に収益が左右される面もあります。
その点、三菱HCキャピタルは**「利回りの高さ」「増配年数の長さ」「配当性向の健全さ」の三拍子がそろっている**という点で、配当投資家にとってバランスが良い銘柄だと感じています。
長期保有シミュレーション――10年後の配当はいくらになるか
仮に年間3%ずつ増配が続くと仮定して、1,000株保有した場合の配当受取額を試算します。
| 年後 | 1株配当(推定) | 年間受取配当(1,000株) |
|---|---|---|
| 現在 | 40円 | 40,000円 |
| 3年後 | 約44円 | 約44,000円 |
| 5年後 | 約46円 | 約46,000円 |
| 10年後 | 約54円 | 約54,000円 |
| 15年後 | 約62円 | 約62,000円 |
過去の増配ペースは年3〜5%程度なので、これは保守的な試算です。仮に年5%増配が続けば、10年後の1株配当は約65円、1,000株で年間65,000円の配当収入になります。
1,050円で1,000株購入した場合の投資額は約105万円。10年後に年6万円超の配当が入るなら、実質利回りは取得価格に対して6%超に育っている計算です。これが”配当成長投資”の醍醐味ですね。
投稿者の所感
私自身はまだ三菱HCキャピタルを保有していませんが、正直いま一番NISAへの追加購入を検討している銘柄のひとつです。イオン株300株が含み損-29.9%でじわじわ傷んでいる中、「増配が続く銘柄を淡々と積む」という戦略の大切さを改めて実感しています。サイドFIREと子供の教育費確保という目標に向けて、こういう”地味だけど確実に育つ”銘柄をコツコツ積んでいきたいと思っています。
📚 あわせて読みたいおすすめ投資書籍

日本の高配当株投資のバイブル。永久保有銘柄17の選定基準まで丁寧に解説。
![敗者のゲーム[原著第8版]](https://cover.openbd.jp/9784532359119.jpg)
インデックス投資の重要性を説く不朽の名著。世界100万部の超ロングセラー。

米国高配当株の魅力が分かりやすく解説。連続増配株10社に均等分散の手法。
※ 書籍リンクはAmazonアソシエイトプログラムを利用しています。