2026年5月1日
株主優待と配当の両取り戦略|新NISAで始める優待株おすすめ5選
執筆: ただの会社員
結論から言います。配当と株主優待の両取り戦略は、新NISAの成長投資枠で十分に実践できます。配当金は非課税、優待はそもそも非課税(現物受取のため)なので、実質利回りをまるごと手元に残せるのが最大の魅力です。
新潟でサラリーマンをしながら配当株に取り組んでいる私が、実際の保有経験も交えながら解説します。
実質利回りの計算方法|配当+優待を「円換算」で合算する
株主優待の価値を数字で把握するには、優待品を円換算して株数で割るのが基本です。
実質利回りの計算式
実質利回り(%)=(年間配当金+優待の年間換算額)÷ 投資金額 × 100
たとえば株価3,000円の銘柄を100株(投資額30万円)保有し、年間配当6,000円・優待3,000円相当なら:
(6,000円+3,000円)÷ 300,000円 × 100 = 3.0%
配当だけ見ると2.0%でも、優待を加えると3.0%に化けます。このひと手間が「両取り」戦略の肝です。
おすすめ5銘柄の実質利回り比較
① KDDI(9433)
- 株価:約4,400円(2025年6月時点)
- 最低投資額:100株=約44万円
- 配当利回り:約3.3%(年間配当145円)
- 優待内容:au PAYマーケット商品カタログ3,000〜5,000円相当(保有年数・株数で変動)
- 優待換算利回り:約0.7〜1.1%
- 実質利回り:約4.0〜4.4%
私自身200株保有しています。長期保有特典があり、5年以上で優待グレードが上がる仕組みは配当株投資家と相性抜群です。
② イオン(8267)
- 株価:約2,200円(2025年6月時点)
- 最低投資額:100株=約22万円
- 配当利回り:約1.0%(年間配当22円)
- 優待内容:買物金額の3〜7%キャッシュバック(オーナーズカード)
- 優待換算利回り:年間利用額次第で変動(月3万円利用なら年1万円超相当も)
- 実質利回り:生活スタイルによって大きく変わる
正直に言います。私は300株保有していますが、含み損が−29.9%と大きく沈んでいます。イオンをよく使う家庭なら優待価値は高いですが、配当利回りだけで判断すると物足りない銘柄です。
③ すかいらーくホールディングス(3197)
- 株価:約2,100円(2025年6月時点)
- 最低投資額:100株=約21万円
- 配当利回り:約1.4%(年間配当30円)
- 優待内容:年間4,000〜33,000円分の食事券(株数・期数で変動、100株で年4,000円)
- 優待換算利回り:約1.9%
- 実質利回り:約3.3%
ガストやバーミヤン利用者なら実感しやすい優待です。ただし2020年に優待を大幅削減した過去があります。後述するリスク管理が重要な銘柄です。
④ オリックス(8591)
- 株価:約3,400円(2025年6月時点)
- 最低投資額:100株=約34万円
- 配当利回り:約3.5%(年間配当約120円)
- 優待内容:ふるさと優待カタログ3,000〜5,000円相当(※2024年3月末で廃止済み)
- 実質利回り:配当の3.5%のみ
オリックスは2024年3月に優待を廃止しました。優待廃止リスクの代表事例として挙げました。廃止後も配当は継続しており、高配当株としては今も魅力的です。
⑤ 日本マクドナルドホールディングス(2702)
- 株価:約5,000円(2025年6月時点)
- 最低投資額:100株=約50万円
- 配当利回り:約1.0%(年間配当51円)
- 優待内容:バーガー・サイド・ドリンクの引換券×6枚綴り×2冊(年2回)
- 優待換算利回り:約1,000〜1,200円相当×2=約2,000〜2,400円 → 約0.4〜0.5%
- 実質利回り:約1.4〜1.5%
子供が喜ぶ優待ではありますが、純粋な利回り目線では見劣りします。「家族の満足度込み」で考えるかどうかが判断の分かれ目です。
5銘柄まとめ比較表
| 銘柄 | 投資額 | 配当利回り | 優待換算利回り | 実質利回り |
|---|---|---|---|---|
| KDDI | 約44万円 | 3.3% | 約0.7〜1.1% | 約4.0〜4.4% |
| イオン | 約22万円 | 1.0% | 生活次第 | 変動大 |
| すかいらーく | 約21万円 | 1.4% | 約1.9% | 約3.3% |
| オリックス | 約34万円 | 3.5% | 0%(廃止) | 3.5% |
| 日本マクドナルド | 約50万円 | 1.0% | 約0.4〜0.5% | 約1.4〜1.5% |
新NISAで優待株を保有する際の注意点
新NISAの成長投資枠(年240万円上限)で優待株を買う際に気をつけたい点が2つあります。
① 単元未満株では優待がもらえない 新NISAでも「1株から買える」サービスがありますが、株主優待は基本的に100株以上の単元株保有が条件です。少額で始めたい気持ちはわかりますが、優待目的なら最初から単元株で購入しましょう。
② 譲渡損失との損益通算ができない NISA口座で発生した損失は課税口座と損益通算できません。含み損を抱えたまま保有し続けるか、損切りしても税メリットは受けられません。私のイオン株(−29.9%)はまさにこの状態です……。
優待廃止リスクへの備え方
オリックスの例にもあるように、優待はいつでも廃止されるリスクがあります。対策は3つです。
- 配当単体でも納得できる利回りの銘柄を選ぶ(優待はボーナスと割り切る)
- 1銘柄への集中を避け、複数銘柄に分散する
- 業績悪化・株主還元方針の変更ニュースを定期チェックする
特に①が重要です。配当利回り2%以上の銘柄を軸にして、優待はあくまでプラスアルファと考えると、廃止されても動じない精神的余裕が生まれます。
投稿者の所感
個人的には、優待目的だけで株を買うのは少しリスクが高いと感じています。私自身イオンでそれを痛感しました。KDDIのように「高配当+長期優待特典」がセットになっている銘柄を新NISAの成長投資枠でじっくり保有するのが、地方サラリーマンの現実的な両取り戦略だと思います。副業ゼロの会社員だからこそ、コツコツ積み上げる配当と優待の組み合わせを大切にしていきたいです。
📚 あわせて読みたいおすすめ投資書籍

手間をかけずに資産を築く具体的な手法。新NISA対応の最新版。

日本の高配当株投資のバイブル。永久保有銘柄17の選定基準まで丁寧に解説。

シンプルで力強い投資哲学。新NISA対応の改訂版。長期・分散・積立の基本がわかる。
※ 書籍リンクはAmazonアソシエイトプログラムを利用しています。